河童については、各地に「河童信仰」、「河童伝説」は数多く、かつ根強くあるように、世代を超えた親しみ深さ、分別とユーモラスさを持ち合わせています。
どの地域の河童伝説をみても、概して悪戯好きで、ひょうきんで、ユーモラスなものとなっています。
しかし、悪戯が過ぎて人の怒りを買うことはあっても、決して恨みに迄は発展しておりません。これは、人間にとって許容範囲内のもので「怒っても恨んではいけないよ」ということを暗に教えてくれているのです。
また、河童は「水に引っ張り込む」という得意の力を持っています。この招福河童は、その特性を福として生かすものとして入魂されます。それにより、この招福河童は「よくないもの=不幸」を水中に引っ張り込んで洗って福に変えてくれます。そのお陰をもって「不幸退散」「幸福招来」がかなうというものです。
この招福河童を以って、人々の幸福に寄与しがたいと考えます。
なお、この石像には種々の河童巡りができるようになっています。
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